少額債権回収の方法

少額債権回収の方法は複数あります。裁判所を介さずに行なう方法としては、普通郵便で請求書を送る、普通郵便で督促状を送る、内容証明郵便を送る、電話・対面・書面で相手方と交渉するといった形での少額債権回収があります。こういった方法で支払いが行なわれない場合には、裁判所を介する回収方法を検討する形になります。

裁判所を介して行なう少額債権の回収としては、支払督促や民事調停による方法があります。支払督促は裁判所に申立て、簡易的な書類審査のみで、相手方に支払命令が出されます。一方、民事調停は裁判官と調停委員会をあいだに入れて、債権者と債務者がお互い主張を述べ、譲歩することでの解決を目指す方法です。支払督促は相手方の異議申し立てで効力がなくなり、民事調停は相手方が歩み寄ることを拒み、交渉成立にいたらないことがあります。

そのほかの少額債権回収手段としては、少額訴訟と通常訴訟があります。少額訴訟は60万円以下の債権などの支払請求のため、基本的に一度の期日で審理が終了し、その日に判決が出ます。ただ、相手方が通常訴訟を望めば通常訴訟をすることになります。通常訴訟は通常の裁判手続きで、相手方が敗訴しているにもかかわらず支払いを行なわない場合、強制執行による回収・明け渡しが選択されます。